ローライダーと言えばやはりホッピングですね。
あのド派手なアクションは人の目を集めます。
飛ばしたい!と思う方は一体どのレベルを目指していますか?
実際にはストリート仕様、イベント仕様、ショーカーなど何を求めているのかによってハイドロセッティングは変わります。
愛車に求めるスペックを見直してみませんか?
まずは結論から。
車とは出会いであり、かけがえないものです。
ハイドロの魅力は大いにありますが、レインフォースをしていない車は壊れます。大切に乗り続けるためにレインフォースの大切さを知り、愛車に求められるスペックがどの程度なのか知ってからカスタムするようにしましょう。
飛ばすことだけを考えれば、やり方はいくらでもあります。
バッテリー増やそうかな?コイル変えようかな?ポンプヘッド変えようかな?と思っている方は、どの程度なら車が耐えられるのかを把握して無理のないカスタムを検討してみてください。
ストリートが命、ホッピングもスリーもやりたい!
このポジションは不動の人気ではないでしょうか。
ローライダーに憧れた時に見たあの車カッコいい!の入り口かと思います。
ストリート仕様ではキャデラックのようなフルボディサイズでも2P6Bあればある程度楽しめます。
アクセルワークを含めればスリーホイラーもできます。
しかし、レインフォース不足の場合のスリーホイラーはお勧めできません。車体がねじれますし、ホッピングによるダメージも相当なものとなります。
低予算でのストリート仕様の例(あくまで個人の意見)
項 目 | 仕 様 | 備 考 |
---|---|---|
ハイドロ | 2P6B(できれば2P8B推奨) | スリーホイラーは勢いが必要 |
フロントコイル | 2.5t~3.0t | 3.0t以上のコイルは危険 |
レインフォース | セミレイン | クロスメンバー、アッパー、フレーム横 |
ここで少しレインフォースの話が出てきました。
ストリート仕様のハイドロ車にレインフォースは必須ですよ。
中古車購入の際、ハイドロ付きの車両が欲しい気持ちはわかりますが、レインフォースはされていますか?必ず確認しましょう。
車高調仕様にバッテリー増やして3.0t以上のコイル入れてフェナーからマルゾッキに交換すればもちろん飛びますよ!スクエアも必須です。但し、車は壊れます。
大切に乗りたいなら実績がある車屋さんでレインフォースの検討を!
がっつりストリート仕様の例(あくまで個人の意見)
項 目 | 仕 様 | 備 考 |
---|---|---|
ハイドロ | 3P10B | フロント1P4B×2 リア1P2B |
フロントコイル | 3.0t~4.5t | ボディタイプによる |
レインフォース | フルレイン、フルラップ、デフレイン | 専門業者へ依頼が必要 |
ボディサイズによりますが、ここまでくると12Bまたは14Bでナチュラル出来るようになります。ポンプヘッドはもちろんマルゾッキを推奨します!
ここでネックになるところは、それなりにお金が掛かってくるということです。中古車相場であったとしてもここまで作っている車はなかなか手が出ません。
ベース車からここまで作り込むためには数百万円は覚悟する必要があります。
ここまで仕上げてしまえば、ストリート仕様では群を抜いたポジションになること間違いありません。
着地仕様!これぞ本物のローライダー!
元祖ローライダーといったこのスタイル。車高短というレベルではなく、着地しています。もちろんこのまま走行することはできません。
そこで走行するにはハイドロの出番という訳ですね。
ド派手なアクションができる訳ではありませんが、本当に魅せる車としてのスタイルだと思います。
どれだけ車を綺麗に、そして美しく保つかというところでしょうか。
着地仕様の例(あくまで個人の意見)
項 目 | 仕 様 | 備 考 |
---|---|---|
ハイドロ | 2P2B | 車高調で使用する程度 |
フロントコイル | 2.0t~2.5t | 車に応じた乗り心地優先で良い |
レインフォース | セミレイン | クロスメンバー、フレーム横 |
ハイドロ車の乗り心地を優先するのであれば、リアの揺れを抑えるためにショックやコイルで調整が必要となってきます。このセッティングを間違ってしまうと、大切な車のおしりを削りながら走行することになりかねません。
フロントは、圧を入れれば固くなってくれますので手元で若干の調整が可能です。セミレインについては、エンジン下のクロスメンバー下に着地用のレインフォースを施すことが良いでしょう。着地時にクロスメンバー下が着地しているようになります。
それ以上に気を使わなければいけないのは外装、内装です。ホワイトリボンはもちろん真っ白な状態を保っていますよね?クルージング前の洗車って普通ですよね?
ナチュラルなんて余裕です!!
がっつりストリート仕様にもあるようにリアの重量は相当な重さになります。スリーホイラーにおいてのステータスと言えばその高さではないでしょうか?ナチュラル切ってフロントが10㎝浮いていたとしても誰も驚きません。
高さを出すために必要となってくるのは重さもそうですが、足回りの組み方とシリンダーの長さも必要となります。
ナチュラル(スリーホイラー)仕様
項 目 | 仕 様 | 備 考 |
---|---|---|
ハイドロ | 2P12B(3P12B)以上 | ボディタイプにより14B以上必要 |
リアコイル | 2.0t~2.5t | ボディタイプによる |
レインフォース | フルレイン、フルラップ、デフレイン | 専門業者へ依頼が必要 |
リンク | 特殊 | 専門業者へ依頼が必要 |
リアシリンダー | 12インチ~ | 計画無しに入れると壊れる |
表に記載している通りで、ナチュラルが出来るようになるかというと、実際にはそうではありません。
デフ改造や補強、特殊なリンク組は培われてきたノウハウをもとに施工されなければならず、フレームも車種毎に構造が変わってきます。
ドライブシャフトが純正のままだと、リアを上げた際にどうしてもデフがフロントに引っ張られるため延長が必要になったり、デフ角度が上がりすぎるとデフ本体への負担も相当掛かります。
スリー状態でリアの最低位置がギリギリのところをセッティングしないと走行中にバンパーをガリガリ削ることになります。
SHOW CAR(ショーカー)
もはや説明するまでもありません。
すべてにおいてコンセプトはあると思いますが、1千万円超えの車なんてざらにあります。
イベントに出展される車を見ていると開いた口が塞がりません。
ひとつひとつ部品の細部にまでこだわり抜かれた車はやはり凄いとしか言えませんね。
ローライダーにも色々なスタイルや目的に応じた仕様があることがわかりましたね!
あなたが目指すスタイルはどこになりますか?
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